2002.6.22.
日沢山 水潜寺(にったくさん すいせんじ) 曹洞宗
本尊 : 千手観世音菩薩
ご詠歌 萬代の 願ひをここに納めおく 苔の下より 出づる水かな
ご朱印をご覧下さい。
参拝日 平成14年4月30日(月曜日) 晴れ
菊水寺から大淵、根古屋橋を渡り左の道に入ると、次第に山が迫り、道幅も狭くなり、
右手に木造二階建ての小さな小学校を見ながら進み
やがて水潜寺の入口に到着、右側の日野沢川の縁に巡礼宿であろうか風情のある家が建っていました。
前の駐車場に車を止め参道を上がってゆきました。
石柱が立つ入口の左側の登り坂の参道には三十三観音が並んでいます。
水潜寺は、秩父三十四観音結願の寺であり、また、日本百観音結願の寺です。
観音堂は六間四面の方形造りで堂々とした風格がありました。
文政十一年(1828年)に建造されました。
内陣外陣の境は格子戸で仕切られ、上部には飛天像などの極彩色の彫刻も見られます。
堂内に入ると、天井は格子天井になっていて、花鳥図が描かれています。
正面には「施無畏」の扁額がかかり、巡礼がこれまでたずさえていた金剛杖や千羽鶴などが納めら、
結願寺らしい風景が見られます。
観音堂の右手には長命水があり、「みずくぐりの岩屋より湧出する清浄長命水」との解説の札が立てられていました。
右崖下には、水くぐりの岩屋があります。
昔から結願すると、岩屋をくぐり、身を浄めてから俗界に帰ると言われているそうです。
境内の左に結願堂があり、観音経をあげ、無事に秩父巡礼が結願した喜びを感じながら帰途につきました。
初めての秩父巡礼の旅でしたが毎回天候に恵まれ、
65歳の誕生日の前日に結願することができました。