2002.6.22.

奥の院へは、観音堂から五百メートルあまり、大きな岩盤のくり貫いて穴をくぐったり、岩盤の間をすり抜け、急勾配の山道を登ります。

 

前日の雨で足元は滑りやすく、這うようにして登ってゆきました。

ところどころの岩窟には石仏が安置されていました。

 


鎖場が設けられるほど急な山道を上ります。

 


鎖をつかって岩壁を這い上がると岩窟の中に正徳二年(1712)と銘のある大日如来が安置されていました。

ここが奥の院でした

足元は断崖絶壁でスリル満点ですが、足がすくむ程狭い空間なので立つのがやっとでしたが、ここからの眺望は素晴らしいものでした。

  

岩つたいに右の方に恐るおそる歩くと巨大な青銅の観音像が立っていました。先程本堂前からの仰ぎ見た小さな観音像です。

岩船観音と呼ばれています。私が立っている巨岩は船の形をしている事から「石船山」と呼ばれています。


  


奥の院への道は、一歩間違えば足を滑らせ、命を落とす危険な道でした。

この様な険しい場所に仏像を運び上げた人々の信仰心を感じつつ、もと来た道を下って行きました。


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